2018年6月26日

工業炉におけるCO2排出量削減に向けた、アンモニア燃焼利用技術を開発
~連続亜鉛めっき鋼板製造工程における実証評価に目途~

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大陽日酸株式会社、日新製鋼株式会社、大阪大学 大学院工学研究科の赤松 史光 教授らの研究グループは、水素エネルギー社会実現に向けた工業炉のアンモニア直接利用技術について共同研究を実施しており、大陽日酸 山梨研究所に設置した燃焼加熱実験炉において検討を重ねた結果、連続溶融亜鉛めっき鋼板注1)製造工程における連続焼鈍炉注2)の前処理として、アンモニアの燃焼エネルギーを有効利用できる「アンモニア混焼衝突噴流式脱脂炉注3)」のバーナ開発に成功し、最適加熱条件を確立しました。 これにより、産業分野でのエネルギー消費量のおよそ25%を占める各種工業炉分野に対してアンモニア燃焼を適用させ、COの排出量を大幅に削減することが可能な技術の実証評価に目途をつけ、社会実装に向けて一歩前進しました。

本研究は、内閣府総合科学技術・イノベーション会議の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「エネルギーキャリア注4)」(管理法人:国立研究開発法人 科学技術振興機構【理事長 濵口 道成】)の委託研究課題「アンモニア直接燃焼注5)」において実施されました。